売却後悔

(下記は今のBX4号機を買う前、3号機を手放してしまった後の苦悩の綴りです)
~~~~~~~~忘れられぬシトロエンBX~~~~~~~~
シトロエンBXが忘れられない
BX3号機は去りました。 しかし車屋さんがメールして来てくれたように、追憶がよぎるのでした。
「でも時間が経つときっとBXの事が忘れられずセンチメンタルになると思います。」
「そこがシトロエンの物質ではない有機物の様な独特の生物感ではないでしょうか?」
・・・車屋さんは何とも読みが深い。 あの3号機は最低入札価格が57万円だったので、 この秋の出品1回目で落札となるとは到底思ってなかったし、価格を下げるつもりはない以上、 永久に売れずに私の元で飾っておく事になるかと思ってもいました。 娘をお見合いパーティーに時々参加させても成婚に至らず、 いつまでも親元に居てもらうのも又良し。みたいなものです。
車屋さんのメールは続きます。 「またBXの出物をヤフオクで探したりして・・・」 それで、ついヤフオクを覗いてみたのでした。 すると私には驚くことが有ったのです。11月初めのことです。

~~~~~~ヤフオクでダイリンのBXを発見して驚愕・・・~~~~~~
ダイリンのシトロエンBX
BX3号機と別れたものの、ついヤフオクを覗いてみましたら、11月1日から初出品のBXが出てました。 93年式の薄い色のブルーメタリック。 『えっ?!これは・・・見憶えがある・・・。』
たぶんですが、私はBX3号機が2014年4月にヤフオクに出品されてからBXを再び買う気になった際、ヤフオクは2回見送っています。本当にこれに決めて良いものか他も色々と見ていたのです。確かこの頃に見たBXです。
再度画像検索から調べてみましたら、長野市の「ダイリン」で2011年8月頃に発売済のBXでした(画像は販売実績の写真です)。 そして『3号機を買う前、このダイリンのBXは私のCORDIAの青銀色によく似た色をしており、走行も6万km弱で一番買いたいと思ったけど、SOLD OUTで諦めたものだ!』と思い出しました。
それが3号機と別れて直ぐにヤフオクに出てきたとは驚愕に近い感じです。 『買うか?、いやそれは出来ない。BX3号機と別れたばかり、心境的に無理。』『それに私にはXantiaがある。BXは卒業とした筈だ。』と逸る気持ちを諌めました。
車両は検切れ、整備無、走行可だが詳細不明というところでした。11月8日が終了日で、数々の入札があった様で25万円位で終わりました。 『落札した人は幸せになれるか・・・?』そんなように思いつつ自分の心の乱れを感じました。

~~~~~まさかの再出品にまた驚愕・・・~~~~~~
シトロエンBX 再出品

11月8日終了のヤフオクの後、やっぱり入札しておけば良かったかのか・・・?と悔いる気持ちが湧き、またついついヤフオク覗いていたら、11月17日にまさかの再出品となっており、その3日後に気付きました。
前回出品の落札での終了日が8日ですから、落札者が現車を見に行った上でキャンセルしたと考えられます(出品者は落札前の現車確認させない)。
『う~ん、車両に問題があるのか?』今回は開始価格23万円と上がり、評価が48件中に悪い、非常に悪いが7件というのも含めれば見て入札を考える人は躊躇っていることでしょう。
私も『このBXの整備代は30万円か60万円か120万円か、ひょっとして購入・即廃車か?』と思ったりしました。
しかし ヤフオク出品車で素姓の知れない車は概して安いから、気になってしまったら「買わずに後悔するより買って後悔する方が良い。」ともネットで読みます。
しかし、このダイリンのBXは4年3ヶ月前に販売された際は整備をキチンと受けていた筈ですから、その後の5000kmの走行距離にメーター巻き戻しなど無ければ、そう悪くなっていないと予想したいです。
まあ、そうとも言えないかも知れませんが。 私は、たった61000円で落札したXantiaが大当たりだったから、変に良い方で期待してしまいがちです。

~~~~~~BX4号機として買うか迷う~~~~~

私は何故BX3号機(90年式16TRS)を手放す事にしたのか?――――――――――――――――――――――――――
①乗る機会が少ない(用途としてはXantiaの1台で十分。)
②MT(30年余AT運転の左足ブレーキ。都心はATが楽。)
③低出力(キャブ1.6 lでは高回転で補う。)
④故障の不安(90年式キャブで11万km超。)
~~~~~上記に対して、どう思っていたか?~~~~~
①週1回位なら乗れるのでコンディション維持は可能。日頃は地下車庫に飾っておく。
②都心での頻繁のシフト操作は苦痛。交通事故のリスク。
③私はアクセルを踏み込み高回転を楽しむ性格でない。
④BXはXantiaより故障が多いと言うが、1,2,3号機とも唯の1度もオイル漏れなど無かった。要は早めのメンテで予防しておく。
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・・・ダイリンのBX(93年式19TZI)は4号機になれるか?
①~④の中で②と③が問題であったが、ATであり19TZIの高出力は2号機で経験済だから解決。
→『入札していいのでないか!?』との考えに傾きはじめました。

~~~~~~ダイリンのBXは出品を取下げられた~~~~~~
シトロエンBX 出品取下げ

ダイリンのBXの再出品の終了日時は24日0:04だったのでしたが、22日の20時過ぎに突如終了になりました。 これは出品者の他車の出品からみて、途中の入札がないからではなく、誰か買い手が見つかったか、車両に売る訳にいなかい欠陥が見つかったかいずれかと考えますが、買い手が見つかった可能性の方が高いと思います ・・・これで再々出品の可能性は非常に低くなったと思います。

・・・ただ、私は、それならそれで良いと思いたいです。車を買うとは“気分”とか“縁”ですから。元々BX3号機が去った日の夜、BXは卒業したつもりでしたし。

しかし時系列的にダイリンのBXは、3号機の購入を決意する前に見つけて買いたいと思った車でしたので、3号機でBXは最後にするつもりだったのですが、ダイリンのBXとなれば話は別だったのです。
~~~~~~~~~~~それから・・・~~~~~~~~~
2015/12/05 ダイリンのBXは再々出品されるかも?と思い、実はついつい毎日ヤフオクを覗く日々が続きました。しかし12月の第1週になっても出ない以上、もう無理と思います。しかし上記のように“縁”が無かったとして、もう良いんです。
私の車選びは他の人と違って、どうしてもその車を手に入れるというのでなく、誰かがその車を大切にしてくれるんなら、また良いんじゃないか。というような鷹揚なものです。
私自身はまだ隠居の身ではありませんから、実は趣味で車に乗る時間を割く余裕はないです。だからBX3号機とXantiaの時は2台であることは持て余していました。
車の整備士の人に「BXは乗らなくても所有していることに意味があるんです。」と強弁したこともありましたが、やはり乗りたい人が実際に必要性を持って乗ってくれるべきですから、昨年12月と今年10月にヤフオクにBXを出品したのでした。
しかし10月の出品が個人出品なのに57万円で落札、自動車税とリサイクル券を合せて60万円の支払いとなるのに買ってくれる人が現れるとは正直10%も思って無かったです。
自分の予想としては、10月の出品は不発で2ヶ月おき位に時々出品しては毎回不発なので、大切に所持しておこうというような気持ちでした。
ただ10月の落札者様は、本当にBXを熟知している人で、自力で整備も出来、ほぼ毎日乗ってくれる人でした。我が3号機の試乗の際も色んな道を実に1時間半も走り、助手席で乗っていた私も色々シトロエンの蘊蓄を聞かせて頂き有難くもありましたが「試乗と言うのはこんなにも長い時間するものなのか?」と呆気にとられていました。しかし試乗を終え、地下駐車場でボンネット内や下回りの点検を懐中電灯を使って行われた後で、我がBXを「買います。」と言われた際は感無量の気持ちになりました。
あの人に落札して頂いたことは私のBX3号機にとって理想のオーナーの元に嫁いだことになり本当に良かったことと思っています。
私にはBXの後継車のXantiaがありますし、実用上はこれ1台で十分なので、当面はブログの更新くらいに留め、仕事に邁進すべきと思っています。

~~~~~~~~~~~追記・・・~~~~~~~~~
2016/1/31  BX3号機と別れて丁度3カ月になります。
私は今もXantia中期型V-SXと先代BMW740iと現行C4セダクションを所有していますが、BMWとC4は私も時々乗るものの家内と親戚が主に使用しているので、私のメイン車はXantiaとなります。
そのXantiaを週1度位の頻度で乗っていますが、その度にハイドラクティブⅡ(コンフォート玉換装済)の乗り心地には酔いしれます。そして“車は道具じゃない。生き方そのものだ”と鑑みれば私の今の仕事や目指す方向性からXantiaはよく一致する気がします。(旧車という意味は除外して。機関も外観も良いですから旧車という気持ちになれません。)
しかし「フランス車指南」というHPのXantiaの頁の下段のけれど僕にはという項目を読んで程々共感しました。つまり私も本音の部分ではXantiaよりBXの方が、より自分の感性に響く車とは思うのです。
ただ私はBXを3台乗り継ぎましたから、BXの正統後継車のXantiaは進化版と受け止め、進化を受け入れるのです。

~~~~~~~~~~~追記・・・~~~~~~~~~
2016/2/2 BXが1993年にXantiaにバトンタッチした際は個性が薄れたとは言われたものですが、私は進化と受け取りました。西武のカタログのキャッチコピーは良いですね。

進化はかくも美しい。
天性の芸術家が流れるようなラインを描き、
そこに技術者の誇り高き魂が熱きながらも静かに脈動する。
Science Meets Art. 科学と芸術の知的融合。
シトロエンが次なる革新として、
時代に、そして、あなたにアンサーするもの
新時代シトロエンエグザンティア

~~~~~~~~~~~追記・・・~~~~~~~~~
2016/4/19 上記の≪進化はかくも美しい≫でハタッと想ったことをXantiaのブログの方で書いてみました。その画像はコレです。

~~~~~~~~~~~追記・・・~~~~~~~~~
2016/10/16  本日は我がBXが落札された1周年となります。ヤフオクで終了15分前に57万円で入札が入り、ドキドキしながらそのまま落札に至ったのが昨日のように思い出されます。
BXが去った後は、『売らなきゃ良かった。大きな後悔。』⇔『でも乗る暇も機会もないのに月3万円の駐車場に飾っておくのもオカシイだろ。』この問答の繰り返しでしたが、今は『売ても売れなくてもどちらでも良かった。』と達観しています。諸行無常の心境ですかね。

~~~~~~~~~~~追記・・・~~~~~~~~~
2016/10/31  本日で我がBX3号機が去って丁度1年経ちます。1年前のことが昨日の様です。
普通は車を手放したら、記憶として脳裏の片隅に残っている程度になってしまう事が多いと思います。私にとっても日産シルビアやC5やベンツC,CLSなどはそうなのですが、BXは違うのですね。
ネットで色んな人たちの体験談を読んでも「BXだけは2台乗った。」という人が少なくありません。4台という人もいます。「BXは癖になる。」「機会があればもう一度乗りたい。」等とも読みます。
BXには麻薬性の魅力がありますね。このブログではそれを綴って行きたいです。

~~~~~~~~~~~追記・・・~~~~~~~~~
2017/4/13 ついにBXが再び4号機として戻って来ました(本日納車)。
やはりBXは所持しておかないと気持ちが落ち着かないものですね。
BXは自分のアイデンティティーなのだと思います。