月別アーカイブ: 8月 2018

C4セダクションの乗り心地はBXに似ている

久々に親戚に貸してあるC4(1.6・セダクション)に乗りました。
一般道だけでしたが「嗚呼、柔らか。車はやっぱりシトロエンだ!」と思いました。
ハイドロの麻薬性(毒味)はないのですが、「優しく」、「柔らかく」、「快適」ですね。

AL4のATも完成の域です。あのシフトショックが無い(こんなことで感動)。
C5Ⅰ後期型に乗っていた頃は、新車で買ったのにAL4のATで毎回、蹴りを入られるようなシフトショックがあって、デザインの奇妙奇天烈と相まって3年で手放しましたから。

シトロエンC4セダクション
私のBX4号機は、速度を出せば、そこそこ柔らかい独特の乗り心地ですが、遣れのためでしょう、どうも「優しい感じ」がしません。「快適」とは又違う感じです。
元々BXは遮音が全く駄目で煩く、剛性が低すぎるので、走って不安感を覚えるのが大きな要因と思います。
2日前の高速走行時も、私のBX4号機は手負いのプロペラ飛行機が風に乗って飛んでいたような感覚です。

BXのシングルカム(よってアキュームが楕円)の新車は人を夢心地にさせる魔法の車ですが、設計が古いだけに筺体が遣れ易く、独自表現の『車が開いている』劣化が進んでいるものが多く、今、残っているBXの殆どは多少の手入れ(アキュームとストラットの交換)くらいでは、新車時の乗り心地へ回復は難しく、BXへの憧憬がある人も現実には所有は諦めた方が賢明で、そんな時に、このC4のセダクションは選択肢になり得ます。

BXでは高速で速度を上げていなかった(飛ばさない、飛ばせない)。

本日、BXで高速を走りましたが、同じコースを以前エグザンティアで走った時、1時間もすれば目的地に着いていたのに、まだまだ高速走行中で、『遅いな?』と思ってスピードメーターを見ましたら75km/hで走っていました。
並走する車も少なく、気分で走っていたら飛ばしていなかったのです。
シトロエンBX 理由は分かります。

① BXは加速を楽しむ車でなく、ゆっくり走ってマッタリ感を味わう車であること。
BX1号機が特にそうでした。1.6TRSのATでしたから、もう国産車じゃ有り得ないくらい加速しない車で且つ、ゆっくり走って夢心地にさせてくれる車だったので、一般道路でも後ろの車からクラクションを鳴らされたこともあります。
今のBX4号機も似た面があり、1.9リットルはそれなりに活発ですが、エンジン音はガサツで高速道路だからと回して騒音の高鳴りを車内に入れるのは気が進みません。
なお、フカフカシートと昨年4月に新品のコンフォートスフェアに換装してあるのも飛ばす気がしない理由と思います。

② この車で「事故したら命が無い」こと。
全塗装車ですから外観は艶があって遣れた感じが余りありませんが、エンジンもATも遣れていますし、元々剛性が低く、対衝突安全性が低すぎる車なので、衝突事故でも起こしたら死ぬか重症と思っています。
ですから、この車を運転する時、漠然と不安感を抱いています。
滑空を感じさせる車ですが、本当に軽い乗り心地でグライダーの乗っているような感覚です。でもグライダーじゃ衝突した時に死にます。だからついつい安全運転になっています。
これがXantiaに乗ると俄然違ってきます。
剛性が高く重厚な乗り心地で絶対の安心感があります。だから高速では結構飛ばしています。
なお夜の一般道路ではXantiaは、交差点に猛スピードで侵入し高速コーナーリングで駆け抜けることが出来ますが、同じ交差点でBXはそれが無理です。高速コーナーリングが出来ないのです。